地図に相談する時代へ ― Geminiモードが変える “選ばれる地域” のつくり方 ―
- atsukomiyashita
- 10月28日
- 読了時間: 3分
更新日:10月29日

「子どもと雨の日でも楽しめる、明日うちから30分以内で行ける場所ある?」
そんな質問に、地図が自然に答えてくれる日が近づいています。
Googleマップに生成AIが統合された「Geminiモード」が登場し、地図は単なる案内ツールから、ユーザーと対話する“パートナー”へと進化しつつあります。
1. 地図が“語りかける”ようになる
Geminiモードでは、地図に話しかけるだけでAIが最適な情報を提案します。
口コミや写真、営業時間、アクセス情報などをAIが総合的に理解し、まるで地元の人のように答えてくれるのです。
アメリカでは「Ask about this place」という新機能が一部ユーザー向けに試験運用され、施設ページに質問欄が現れ、AIが自然言語で答える事例も確認されています。(日本でも近い将来の導入が見込まれています)
2. AIが“地域を語る”ようになる
Googleは地図上の情報を「理解」し、「まとめて伝える」方向へ進化させています。
AIが場所やエリアの特徴を要約する「Generative Place Summaries」や「Area Summaries」では、レビューや写真をもとに地域の雰囲気や魅力を自動で紹介します。
そんなふうに、AIが地域を“文脈で理解し、提案する”時代が始まっています。
3. AIが“選ぶ”地域になるために
AIは地域の情報を「鮮度」と「構造」で評価します。データが古かったり不整備な地域は、AIのおすすめリストから外れてしまう一方、正確で更新の行き届いた情報を持つ地域は、AIの提案に自然と登場します。
つまり、地域にとっての新しい競争軸は「AIが理解できるかどうか」になりつつあります。
4. AI時代の地域データデザインとは
AIが正しく地域を語るためには、その基盤となるデータを誰が、どのように整え続けるかが重要です。
「地域データデザイン」という考え方では、観光・交通・防災・福祉などの情報を、自治体・観光協会・NPO・学校・事業者等が協働しながら設計・更新していくことを目指します。
Googleビジネスプロフィール(GBP)などを整備し、地域の情報を常に正確に保つことが、AIに地域を“語らせる”ための土台となるのです。
5. “地図に相談する時代”をどう迎えるか
AIが地図を通じて消費者に語りかけるようになれば、地域の価値は“発信力”ではなく“理解される力”で決まります。
どのように?という詳しいお話は、こちらでさせていただく予定です👇 無料で視聴できますので、この構想に興味を持ってくださった方はぜひご登録ください。
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